岡本選手2位入賞

JBCFしゅうなんクリテリウム(山口県周南市)

岡本選手のレポートです。

1.2㎞×25周=30㎞
マスターズカテゴリー2位
ゴール前100メートル弱地点に直角コーナーがあり、このコーナー通過順におおむねゴールするとされるコースです。
いかに最終周回最終コーナーを1位や2位で突っ込んで曲がって無事に通過するか、という闘いでもあります。
出走数13人というマスターズカテゴリー、上位リザルトを狙うにはまたとないチャンスなのですが、ゴール直前に最終コーナーが…。
スタート後2周くらいは、マスターズカテゴリーはE2と異なり、自分でも集団についていける安心できるスピードだと確認。
しかし、ホッとする間もなくスピードアップの振るい落としが始まり1列棒状&中切れ発生し、息切れ状態になり、焦ります。
でも平坦コースのため、慎重に走っていれば、メイン集団はひとつにまとまり、大丈夫な様子です。
5周目くらいまでは、路面が荒れていて少しクネクネしながらの左回りコースで安全に前にあがれず、メイン集団10番手くらいにつけて走っていました。
そこそこの位置で走っているなあと後ろをチラッと確認すると、後ろには1人しかいません!
それもそのはず、出走数13人なので…。
上位を狙うはずがメイン集団最後尾あたりで走る羽目になり、これは違う、何かおかしいと感じ、5周目以降、人生かえなきゃ!の勢いで前に上がっていき、積極的な走りを心がけます。
そうすると、リズムもかわり、少しは堂々と走れるように。
ひとり、ふたりと軽いアタックで少し飛び出る選手がいますが、メイン集団も警戒するので1周ほどすると吸収され、これを繰り返します。
25周のうち15周回完了時にスプリント賞があり、地元商品ももらえるらしいということで、狙えれば狙ってみることに。
ゴールの予行演習にもなりますし。
スプリント賞まであと半周あたりになると、小柄な選手が
「スプリント賞はオレがもらうぜ!」
のようなことを皆の方を向いて叫びながらアタックをかけてかっとんで行きました。
お~、これは弱虫ペダルみたいな青春的な世界だなあ!と感動しながら数人で反応し、追走に入ります。
追走すると息切れ気味になってきて、スプリント賞は1位のみなので、本来ならば疲れないようやめるところですが、今日は違います。
ゴールの予行演習のためにもゴールラインまでは一応やめずにいきます。
スプリント賞直前の最終直角コーナー通過順は、小柄な選手、オールアウトレリックの選手、自分は3番手となりました。
最終コーナー立ち上がると5秒くらいでゴールラインなのですが、それでも狙っていきます。
しかし抜くのはやはり無理だったので、自分は3番手通過でした。
スプリント賞はオールアウトレリックの選手がギリギリ逆転して獲得しました。
自分はスプリント賞狙って一時的に息切れして疲労困憊でしたが、ゴールにむけて良いウォーミングアップとなったと感じました。
ゴールまであと3周、あと2周と、カウントダウンとなり、緊張感が高まります。
最終周回にメイン集団のまま入ります。
ゴール前500メートルくらいになったら、自分の場合はロングスパートやロングスプリントに持ち込む展開にしないと、よい結果には結びつかないと思っていたので、決死の行動に移らないとなりません。
ついにその時がきました!
残り半周あたりで、外側から早掛けの選手がアタックをかけたので、作戦通りに躊躇なく反応し、数人で後ろにつきます。
するとそのアタックも出し切ったようで少しゆるんだところを、内側から躊躇なく全開アタックを敢行!
おそらく残り400メートル看板あたりだったように記憶しています。
先頭でスーパー全開走行を続け、残り200メートル看板を目にして、まだまだ距離があるなあと少し疲れてきます。
うりゃ~、最終直角コーナー先頭通過を目指すぞ~!と最終コーナーめがけて走り、なんと!先頭で最終コーナーに入ってしまいました。
もうここで力を出し切りましたが、最終コーナーを先頭でクリアすれば、ズブズブ抜かれても表彰台の可能性があるので予定通りです。
しかも、最終コーナー通過時に3秒くらい脚を止めて休めるので、3秒急速チャージ回復ができます。
最終コーナーを、落車や追突も発生せず、無事にクリアすることができ、下ハンダンシングスプリントでゴールラインを目指します。
ゴール地点はわずかに左にカーブしているので、イン側のゴールラインがわずかに近い設定になっていることを知っていたので、イン側のゴールラインに向かってロングスパート・スプリントを継続します。
最終コーナーを先頭通過したので、前には誰もいなくて、自分の前にはゴールラインと横断幕があるだけという、まさに映画の世界です!!
出し切りながらも油断せずに全力ゴールスプリントを続け、オールアウトレリックの選手がわずかにせまってきて、1位をもちろんねらいましたが、ゴールでわずかにさされて2位となりました。
2位でしたが、ゴール前およそ400メートルにわたる一世一代的な?ロングスパートスプリントを敢行し、後悔なく出し切ったので、すがすがしい2位でした。
遠い場所でのマスターズカテゴリーとは言え、JBCFで表彰台にのれる日がくるとは、人生わからないものです。
次の日にわかったことですが、スプリント賞と優勝をゲットしたオールアウトレリックの選手、2時間後のE1カテゴリーで、2位に入っていました…。
以上、遠い山口県で、ゴール直前にある恐怖の直角コーナーの数百メートル手前から決死のアタックをしたら、2位になったというお話しでした。

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