2015年TRY360草津白根

2015年9月26日
千葉⇒直江津ワンデーツーリング

天候 午前2時-7時 雨
   午前7時-午後1時 曇り
   午後1時より 曇り時々晴れ

30名でのチャレンジとなりました。

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店裏倉庫スペースに敷いた毛布より抜け出し入り口ドアをあけ外を眺めると、
空からはしとしと雨。
天気予報によると日付の変わるころに雲が切れ
スタートの午前2時には雨は落ちてこないはずでした。

前途多難が予想される雨のスタートとなりました。

今回参加できなかった長距離サイクリングのスペシャリスト
ブルベ2015年PBP完走のKさん、ブルベの有名人Y先生、そして赤城ヒルクライム参加のOさんの豪華な
お見送りを受けながら午前2時スタート。

今回最後の草津白根ルートに同行していただけるのは、Iさん、Nさん、Tさん、Oさん、そしてNさんの5名。
2人の合計年齢120歳の私とNさんは群馬大津まで出来るだけ体力を温存して白根アタックにTRYという事で
不動の3番手4番手に付かせて頂きました。
注意点として以下のことをお願いしました。

立ち上がりや信号ストップのときに絶対に大きなスピード変化をつけない
前走者との走行ラインを30cm程度はずし互い違いに集団のフォーメーションを組む事でコンパクトな集団を形成する
合図は早めに声を出す
巡航速度は28km/h

私の装備は

アンダーウェアー
薄手長袖ジャージ
BIBパンツ
レッグウォーマー
TRY360レインウェアー
ASOOSクライマジェットウィンドブレーカー
2XUベスト
指きりグローブ
ロビロン指つきアンダーグローブ

草津白根、渋峠越えなのでかなりの装備です。
でも、実際にはこれでも物足りないぐらいでした。

まずはTRY360レインウェアーとベスト、レッグウォーマーは着用せず
ジャージ+ASSOS+BIBパンツで走行
「雨、しつこいね」
誰と無くそんな声が聞かれます。
埼玉県さいたま市南区 国道17号  51,3km   4時45分
国道17号にはいりコンビニコーヒータイム

上尾 68km 5時50分 通過
空は明るさを増していますが雲の切れ間は無く雨が続きます。

熊谷警察より右折、群馬県前橋を目指します。
熊谷玉井 上武道路 96km 7時18分 7時40分スタート
苗場ルートの面々と合流。
一言二言言葉を交わします。
こんなところもTRY360の楽しいところです。
ほぼ雨もやみ前方の山々がくっきりと見えて来ます。

前橋 140km 9時36分 通過

渋川市北橘 坂東太郎 木曽橋 150km 10時00分
雨の為、水量が増した坂東太郎、またの名利根川で記念撮影

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渋川市半田 渋川インター店 吉野家 152km 10時10分 10時30分スタート
ここでエネルギーチャージ。
しっかりとたんぱく質、炭水化物を摂取。
シートに座っての食事は有難いです。

「アップは終わりましたよ」
さあ、ここからが本番

国道17号と別れ左折、草津方面へ
吾妻川沿いを上流に上がります。
途中中之条あたりまでは小さなアップダウンですが、草津温泉への上り口群馬大津まで残り10kmから
傾斜もきつくなってきます。
集団のペースについていけない私は息を荒らさないように、踏み過ぎないように注意しながら一番うしろからトコトコペダルをこぎます。
天候も落ち着き弱いながらも追い風です。
群馬大津到着。

釜飯そばの村上屋 202km 13時15分 13時45分スタート
アシストの皆さんのおかげで予定通りに進んでいます。
草津白根・渋峠ルートは活発になった火山活動のため、殺生ヶ原からは17時で通行止めとなっています。
この時間に群馬大津を出発できれば、足のあるメンバーは20時、TEAM GIRO Bチームレベルは21時、よれよれチームは22時台のゴールが予定できるはずです。
ただ草津温泉までの9kmはこのルートの中でもっとも厳しい区間となり、ほとんど10%程度の斜度となります。
「私の足だと1時間はかかりますよ」
皆さんに伝えて前を急ぎます。
当然、ギヤはファイナルの34×29に入りっぱなしです。

以前は40分台で走れた区間も65分費やしてしまいました。
すっかり使い切った貧脚で温泉街に到着
草津温泉 212.9km 14時50分

湯煙の上がる賽の河原を左に見ながら2人で上ります。
一緒にペースをあわせて上ってくれるNさんがいるので心強いです。

殺生ヶ原 220km 15時40分
ほぼ予定どおりです。
ロープウェイ駅で小休止。
4月の草津ヒルクライムのときには、前日に春SKIを楽しんだルートで懐かしいです。
視界もほぼ良好でスケールの大きなクライムが楽しめるはず・・・

われわれにはひたすら続く苦難の道でした。
白根山頂 227.6km 16時50分

これから続くくだりのためレインウェアーやベストを着用していると
「道路、閉鎖しますから早く下りてください」
コースを管理されている係りの方より声がかかりました。

気温は6-7度でしょうか。
厳しい冷え込みではありませんが、疲れて代謝の悪くなった身体にはこたえます。
特に両手の指先が真っ白になり感覚が消えてきました。
両手指を握ったり開いたりしながら回復を待ちますが、現状維持が精一杯です。
本来はそれほど距離の無い渋峠までの長かったこと・・・
かなり辛い区間でした。

さあ、ここからは信州中野まで楽しいダウンヒルのはずでしたが、寒さで指が固まりスピードコントロールに不安なため
ゆっくりと下ります。
志賀高原途中のホテルで一旦止まり、温かい飲み物で小休止。
「さっきまで、ガス(霧)が酷かったんですよ、お気をつけて」
ホテルスタッフの女性に見送られ下ります。
確かにガスがだんだん濃くなり、ヘッドライトを照らしていても4-5m先しか見えません。
ライトを上向きにするとほとんど視界が無いので直近を照らしながらゆっくりと下ります。
外気が上がってきて街の明かりが見えてきました。
山之内町セブンイレブン到着です。
冷え切った身体を温めようとおでんを注文
でも、疲れた身体が受け付けず半分しか食べられません。
信州中野手前 下高井郡山之内町 260.7km 19時20分 19時35分スタート
「温泉に入って泊まっていきなさい」
そんな地元の人の温かい声に背中を押してもらい日本海を目指します。

すっかり日が暮れた千曲川沿いを進み懐かしい飯山到着
20代のころは山を登った斑尾スキー場でペンションの手伝いをさせてもらいながら滑りまくったものです。
そんな青春時代の一こまを思い出しながらペダルを回します。

長野県飯山市 国道117号→国道292号分岐 277km 20時43分
さあ、ここから最後の山越え
短いが傾斜の急な峠です。

身体的にはかなり限界が近づいています。
真っ直ぐに上れない為蛇行しながらの走行です。
Nさんは
「トンネル出口で待っていますね」
と先行。
無理をして付いていけばよかったのですが・・・
一つ目のトンネルをすぎ二股に分かれた部分でなぜか左折
いくら進んでも富蔵峠のトンネルが現れません。
おかしいなあ
と思いながら進むとあるはずの無い民家が出現、数キロ走行したところで引き返すことにしました。
やはり道を間違えてしまったのです。
過去20回以上走っているのに・・・
先行のNさんを待たせてしまった自分に落ち込みます。
「済みません。道を間違えました」

富蔵峠 トンネル出口 21時30分
冬の積雪で荒れたくだりを注意しながら一時間。
疲れた身体に路面の衝撃が辛いのですが、今回導入したノバテックスプリントのチューブラーホイールと
使い慣れたビットリア・コルサCXタイヤに助けられます。

妙高姫川原 下りきったところ 303km 22時30分
何とかワンデーツーリングでゴールできそうですよと話しながら直江津へ

上越市直江津 ひろ坊 330km 23時30分
ひろ坊の親父さん、お母さんやスタッフの皆さんの笑顔に迎えながらゴールすることが出来ました。
いまさらながら多くの人に助けられての330kmの走行、
楽しくも有り苦しくも有りの私の人生最後の草津白根・渋峠越えでした。
有難うございました

直江津ゴール 27名
途中ゴール 3名

延べ完走者数 591名

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