2011年TRY360軽井沢

「過去最大のチャレンジ」  自転車
2011年のTRY360
スタートは9月23日午前2時。
心配された天候も回復に向かっています。

今年は

東日本大震災支援 TRY360 千葉→直江津 ワンデーツーリング

ということで気持ちも新たに
私たちに何が出来るのだろう、
今、自分たちが出来ること
を胸に太平洋から日本海までを
グループライドで走破致します。

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ペダル一回転で6m進むとすれば
千葉→直江津 360kmは
6万回のペダリングで到達できる日本海

6万回のペダリングの先に何があるのか・・・

翌日ソロでチャレンジされるYさんを含め57名のエントリーをいただきました。
今年もたくさんの方とチャレンジ出来る事、感謝しています。

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「準備万端 TRY360」  自転車
あと数時間で我々のTRYが始まります。

メンバー構成変更名簿作り、途中合流の人の連絡
自分のBIKEの用意を終えほっと一息

ひろ坊に電話

「もう、明日はGIROさんの貸切にしておいたから・・・
 去年のように遅く来ないで、早く来いよ!」
「みんな」の笑顔を見に行きますよ。」

今年の
6万回転のペダリングには
特別の想いがあります

それぞれにかみしめながら頑張ります

「TRY360完走44名」 

草津白根ルート23名、軽井沢ルート21名が完走
アクシデントあり、感動のゴールありのTRY360となりました。

台風一過の好天を期待していましたが、曇天。
しかし、昨年の土砂降りスタートに比べると最高のサイクリング日より
私のウェアーは、長袖(夏物)シャージ+bibパンツ
背中のポケットにニーウォーマー+雨具にもなるASSOSクライマジェットウィンドブレーカー

午前1時半、続々とエントリー頂いたメンバーさんが集まってきました。
わざわざ見送りに来てくれる方もあり感謝

チームは
草津ルート 4チーム
軽井沢ルート 5チームの編成となりました。

「では、みんな元気にどこかで・・・」
の声でスタート。
350km ペダル回転6万回の旅の始まりです。

東日本大震災、日本復興の為に何をなすべきか
何が出来るのか

そして
仲間とのふれあい
自己へのチャレンジ
体力の確認
精神的な問題の払拭
老化との戦い
自分って何
生きることは・・・

それぞれ様々な想いを胸に千葉市美浜区をあとに日本海を目指します。

かつてこのイベントについて忠告として他のショップに言われたことがあります。
「未熟な人や多人数で行くと絶対に事故があるよ!そんな場合の責任は・・・?」

勿論、色々な状況を考えないわけはありませんが、
数々の障害を乗り越えてTRY360を達成することに意義があると思っています。

いつ降りかかるかも解からないアクシデントを心配して行動を起こさないことがたまらなく嫌なのです。
十分準備したならやってみる
そして、壁に突き当たったなら違う行き方を考える。

今年も初めていく環状7号線のルートを走行していると立体交差区間に自転車走行禁止の標識
左側の側道を行くと、そこは行き止まり
JRの線路により側道は階段に
しかもかなりの段数なのでレーサーシューズで自転車を担ぎながら上ることは困難と判断。
引返し立体交差部分を通過することにしました。
おそらくこの障害があったとしてもそこでTRY360をやめようと思った人は誰もいないはず!

直江津に着いたときのあの、みんなの笑顔
それは、
『どんな困難も打ち破って進む大いなる力』
となって
参加して頂いた方、応援して頂いた方々に伝わるものと信じています。

「TRY360・140km地点 高崎まで」 

都内通過は国道14号、環状7号線、国道17号を選択。
信号待ちで止まっていると並んできた車の窓があき若き女性の声
「どこまで?」
「新潟の日本海、直江津ってところ」
「何日で?」
「今日の夜、到着だよ!」
「マジ???」
怪訝そうなヤンキー風の御姉ちゃんとお別れ

15分づつ先頭を交代しながら
高校時代の同級生2人が待つ、上尾運動公園先のコンビニへ

クループ編成は安全のため5-6名を基本としましたが
我がチームはビギナー、中年ライダーも多く
出来ることなら皆さんの面倒をそれとなく見守りたいと
埼玉からは8名の構成となりました。

環7で立体交差の階段を引き返しタイムロスをしただけで、ほぼ順調。

今回のチャレンジは、初参加のみなさんを如何に多く日本海の直江津ひろ坊餃子まで連れていくかが自分に課せられた使命と思っていました。
目標は50人
50人到着できれば50の感動があり、それは完走者から色々な人に伝えてもらえる筈。

ロードレーサーによるグループライドの楽しさをお伝えする

その一念でしたが、様々な難しい局面に突き当たりました。

「TRY360上田、長野区間」  
13時45分軽井沢出発

軽井沢の混雑も信濃追分付近で終了。
そこからは、一気に下り区間に突入。

20年近く前にLOOKカーボンフレームで走った際には、共振現象で自転車から振り落とされそうになったこともある忘れられない道路だ。
「軽量で柔らかめのフレームの方は、無理しないで十分に注意してください!」
と声をかけ
自分は遅い年長グループを結成
ところが気持ちよく下っていると、後ろがどうもちぎれている…
付いてきたのはベテランのSさんのみ

50km/h程度で気持ちよく下っていると先行の若手グループが見えてくる
一気に捕まえ、その先を先行

注意して下ってくださいと自分で言っておきながら大人げない…

まあ、大目に見てもらおうと言うことで
Sさんとランデブー

後続を待つために東部町のコンビニでストップ。
15時着

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217km 東部町 スタートから217km

昨年超えた、菅平の山をバックに一枚
30分休憩後、後半戦へ

ここから長野までは例年、向かい風に悩ませられる。
そんななか、助っ人をかって出てくれたのが
Oさん

夕暮れどき、体を張って向かい風区間を32ー33kmで先頭を引いてくれる。
長野の友人宅泊まりのOさんもしっかりと足を使い集団から離れていく。

お別れの挨拶もできずに申し訳なく思いながら先を急ぐことに

「TRY360飯山越え」  自転車
途中ロスタイムがあったが、若干の遅れで長野着
温かいオムライスで腹ごしらえ

「まだ十分に時間は有りますよ」

今回は豊野の先より信州中野方面に向かい飯山、
飯山からは富倉峠を越え直江津へのルート
国道18号に比べ方向的には遠回りと感じるが、実際の距離はほぼ同じ

個人的には、ダラダラといつ終わるのかわからない妙高高原よりも
ガツンと登る飯山ルートが好き
下りも妙高に比べるとテクニカルで真っ暗だが、距離が短い

本来は千曲川沿いを走るルートも情緒があるのだが、今回は他メンバーに従い
直線のコースへ

いつも通る市街地のコースと異なり、山裾を切り開いた道路のため、アップダウンが続く
Oさん一行の先行チームからは離れマイペースに切り替え
飯山市内手前で市街地からの道路に合流
冬は4?5mも積もる豪雪地帯だが、ゆったりとした良い街だ。

しかし冷え込みはかなりなもので、手先は冷えきっている。
食料補給のコンビニをでたものの、雨もぽつりぽつり

急遽、次のコンビニで軍手とビニール合羽を購入
軍手をしたとたん、手がぽかぽかし体全体も温まってくる。

冷え込みと疲れと日暮れのためか、みんなあまり元気が無い。
「あと30分登るだけですよ、トンネルを超えるとあとは下りと平地」
懐かし思い出もある飯山をあとに最後の峠越えに突入

先行はK村さん、K沢さん、S口さん
後ろから私、N村さん、驚異的な頑張りのT塚さん
ヘッドライトとテールライトの明かりが神秘的だ。

暗闇の峠道もテールライトで傾斜が推測できる。
腹筋を使い引き脚と押し出す足のタイミングを合わせながらマイペースに徹していると
K村さん、K沢さんに続きあっさりとトンネルを越え最高地点に到着

20時35分着

暗く荒れてテクニカルな下りを一路日本海へ

「TRY360最後の下り」  自転車
飯山から直江津方面を見ると、時々稲妻が光る。
気にはなっていたのだかやはり、山を超えると雨が降り出してきた。

富蔵峠は、外灯もなくコーナーが連続する下りだ。
しかも、冬期の積雪により道も所々くぼみや段差があり細心の注意が必要となる。
真っ暗な山道のダウンヒルに活躍するのが
キャットアイHL-EL530
一番明るいライトを装着し、経験もある私が先頭を走ることになる。

こんな、悪条件のダウンヒル時にはセンターラインを目安に走行するのが鉄則
対向車はわかりやすいが、路肩はほとんどわからないのでキープレフトには
コースアウトの危険性がつきまとう。

雨も次第に激しくなり、目安にしていたセンターラインもほとんど見えなくなる。
後ろに続くメンバーの安全を預かっていると思うといい加減な走りは出来ないので
今回の下りは、慎重に…

しかし時々荒れた路面の凹みでガツンと腕に衝撃がはしる。
こんな時に効果的なのが、今回のホイール

MICHE シンチューム チューブラーホイール+ミシュランチューブラー24mm幅タイヤ
ホイールは回転性能もすばらしく、十分な剛性もある
重量は
F680g R820g 前後1500g
レーシングゼロと比べると100gの重量増だが、走りのフィーリングはあまり変わらない。
これで79,800円はかなりお買い得

タイヤはあえて24mmを選択してみたが、正解。

ホイールの回転性能、グリップ感、乗り心地の良さには感激。
ビットリア コルサ EVO CXⅡに比べるとミシュランチューブラーはエアー抜けもそれほど多くないので
今回の設定8気圧より若干少なめでもよかったのかもしれない。

下りの途中、先行しているNさんよりTEL
「よい話ではないのですが…」
妙高からの下りでSさん落車、頬よりかなりの出血で救急車で病院に運ばれたとのこと
大したことなけれは良いのだが…

峠道を下りきった交差点のセブンイレブンで小休止。
雨中の暗闇の下りもほぼ終了。

「TRY360 22回を終えて」  自転車
雨の中、一路直江津へ
出来るだけスピードの変化を付けないように一体化した集団を運ぶことが使命
雨の暗い道のライディングも、チームがひとつの生命体として動いているような気にさせてくれる。
パックはさしたるアクシンデントも無く無事、直江津到着。
先着のメンバーとひろ坊の皆さんの温かい歓迎を思い思いに2階の座敷に

繁盛店のひろ坊では、ほとんど2階の座敷を使わせてくれることは無いらしい
親父さんはじめ皆さんに感謝です。

今回も、皆様にいろいろと支えていただいて実現出来たTRY360でした。
有難うございました。

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延べ完走者の人数
初完走の人の完走の手助け
永続するイベントに出来るのか
グループライドの楽しさをお伝えすることはTRY360に通じているのか
自分自身の完走回数へのチャレンジ
TRY360の意義を伝えてくれる仲間をどれだけ作れるのか
枠決めをする必要性が有るか
オープンイベントにすべきか

最終地点は何処なのだろうか
私(Mr.G)にとっては
株式会社TRY360を通じ
『スポーツサイクルの楽しさをお伝えする』
事のライフワークの一環ですが
今一度見つめ直す必要があると考えています。

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